安達ヶ原の七不思議
 

その一 三度返り
 観世寺の南方約一キロメートルの三合内地内に、六すじの道が交差するところがあります。そこを「三度返り」といっています。阿闍梨東光坊祐慶が鬼婆に追われて逃げまどい、同じ道を三度通ったところから名付けられたそうです。

その二 ほら石
 「三度返り」の 南方三00メートルほどの畑の中に、長さ約四メートルの「ほら貝」に似た石があります。これは阿闍梨東光坊祐慶が鬼婆に追われた際に、ぐいぐい追いつめられ、ついにたまらず、手にしていたほら貝を放っしまいました。ところがその「ほら貝」がいつの間にか石になって、今に残っており、その辺りの地名を「ほら石」といいます。

 

その三 お化け杉
 観世寺の境内西角に、樹齢二百年、周囲一五メートルほどの杉の古木があります。ところがこの杉の木は、上の方の枝葉と下の方の枝葉の種類が全く違います。中途で接木されたとも見えず、お化け杉といわれております。

その四 お化け松
 観世寺境内に、樹齢二百年ほどの五葉松が根を張っております。これは、昔接木をしたものと思われますが、「お化け杉」のように全く別種の二本の枝葉が繁っております。

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