安達ヶ原の七不思議
 

その五 親子竹
 観世寺の宝物殿に箱に入れて保存してありますが、一般の人々も観覧することが出来ます。これは二本松市字北向地内にある生駒地蔵尊の傍に生えたものを、掘りとったものです。一本の竹から三本に分かれて生長した、親子の姿に見える珍しい竹です。

その六 親子杉
 親子竹を掘ったあとに、一本の杉苗を植えました。その杉が生長して、太い大きな二本の幹になりました。ところがその二本の幹の間から、さらに一本小さな杉が生長し、「親子の杉」と呼ばれています。

その七 片菓葦
 観世寺の後方五00メートルほどの水田の中に、約20平方メートルの小池があり、その周辺には菖蒲や片葉の葦が生えています。

 

 前九年の役の折り、源養家が弓矢を放ち、つきささった所より水が湧き出して、池になったといわれております。その時生えた葦は、弓矢に片方の葉が切り落とされ、その後ここに生える葦は片方だけ葉がのびて、片葉葦といわれるようになったということです。

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