岩角山の由来
本宮市(旧白沢村)

 毘沙門天王は護法施福の天神であり、身には七宝の甲冑を着け、左の手に宝塔を捧げ、右の手に宝珠棒を執り、足下に二鬼を踏み、左の側に大吉祥天女、右側に禅尼子童子を従え、夜叉羅を支配し、有情界を守護するのであります。手に持ったる宝塔よりは、無量の宝蔵珍宝を湧出し、善根を衆に授け、宝珠棒は魔車を摧破し国土を守護する故に、鎮護施福の天神としても北方鎮護をつかさどるものであり、毘沙門尊天の存在は、東北仏教史さらに奈良、平安時代の歴史上からも注目されるものであります。

 御三体共、昭和三十年二月四日福島県重要文化財に指定されております。

 また、岩角山の岩石には八百八く(「身」に「區」)の仏像天神が刻まれてあり、全山名所天然記念物に指定されております。

 

 

 

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